第一巻 「薺花さく」の巻
初澤弘文捌
よくみれば薺花さく垣根かな 松 尾 芭 蕉
馬齢をかさね春やきぬらん 原 口 博 子
若駒に新婦をのせて行列ぞ 手 島 佑 郎
梅の香運ぶ風の優しき 石 川 望 美
燈籠も浮世離れに時刻み 遠 藤 篤
駅のホームで売り声聞こゆ 初 澤 弘 文
洋猫があんな所にのっそりと 二 上 貴 夫
北の海からミサイルがくる 初 澤 弘 文
春の雪寒のもどりやホッカイロ 赤 瀬 寛
桜の小径微笑む二人 伊 藤 季代子
温かき想い出胸に通り抜け 原 口 博 子
舗装完成新築の家 初 澤 弘 文 *やまぐち亭前を見て
文音(Facebook上)2012年2月26日〜3月18日 満尾