習作歌仙「日傘」の巻

現在進行中の連句を掲示しております。誰でも参加出来ます
こちらよりメーリングリストに参加し、前句をご確認の上、ご投句をお願いします

この巻は順付けで進めております


習作歌仙「日傘」の巻


午后二時の日傘や天地無用なり    二上貴夫
 だあれもいない園の噴水      下野芳子
居眠りを決め込む息子図書館に    佐藤大福
 しずかな部屋を走る靴音      日下尚花
初物の芋を供える月の主     御子柴万里子
 虫の音響く庭石の陰        中尾美琳

 ウ
秋鮒の企画会議で流されて      金子柳人
 災禍おさまれ南無阿弥陀仏     出口太尾
農協のダンス帰りの噂口       熊沢初江
 寿退社アラフォーの夢         貴夫
カップルを横目で眺め一人旅       芳子
 楼欄に瓜実りたれども         大福
もうすでに少し欠けゆく月涼し      尚花
 携帯の声夜道に響く         万里子
ワンカツプぐびりと飲んで一手指す    美琳
 ちょっと待ったと片膝をつき    初沢弘文
眺むれば川面広がる花筏         太尾
 春泥踏んで歌うよさこい        初江

ナオ
もうもうと野焼きに煙る西の空      貴夫
 鐘の音遠く鳥は塒に          美琳
雨上がりガーデニングの人になり     大福
 老ゆる暮らしの寡黙なる夢       貴夫
いつまでも上を向きたし歩きたし    万里子
 終わり果て無きバーチャルの旅     初江
カタカタと音の響きでタイプ打ち     弘文
 影絵に笑う妖し小女          貴夫
                    大福
                    尚花
                    芳子
                    初江

ナウ
裏一                  尚花
裏二                 万里子
裏三                  太尾
裏四                  弘文
裏五                  美琳
挙句                  初江

起首・平成二十三年七月十六日〜
処・日野宿交流館


リンクト-ヴァース-コンテスト Linked verse contest連句の本東京文献センター 日野・武蔵野連