wind arrow『風の矢賜餐集』が一等賞品に!-連句


wind arrow『風の矢賜餐集』が一等賞品に!

東京のアメリカ領事館でお正月に連句の座がもたれた年がありました。大きな窓からお庭がみえます。そこにはプールのような池があり、風が通ると矢のようなさざ波がたちました。当時の領事夫人は俳人でウインドアロー=風の矢=という措辞をつくられたのです。会の作品集のタイトルにいただいたのでした。
それから11年たって、2010年冬、第2号の風の矢を出版いたしました。今回は国際連句協会がこの間ひろめてきた賜餐形式の作品を集めました。前回と同じく完全2カ国語で、どちらもオリジナルです。これは連句の座を進める時に日本語と英語を使っているからなのです。できあがって熱のさめたものをあらたに翻訳しているのではありません。時には英語、時には日本語で出される句を言語同士を切磋琢磨、英語版、日本語版の句、2句として治定し付け進みます。
おかげで海外の方に生き生きとした詩として受け入れてもらえました。
いま世界の詩人たちの連歌や連句に向ける関心には熱いものがあります。 近々 Journal of Rengaand Renku (JRR)、訳すと連歌連句総合誌でしょうか)が発刊されます。これは英語の雑誌で、ウエブではなく、紙媒体の雑誌なのです。その創刊号は150ページという大冊になるそうで楽しみにしています。誌上に、新形式連句 Triparshva のコンテストの結果発表もあるのですが、なんとその賞品に選ばれたのが、私たちのこの「風の矢賜餐集」です。JRR の版元、購入方法は分かり次第お知らせします。
エアは日本のグループです。日本の伝統文芸である俳諧連歌が日本の壁を破るのにこのような力を持っている事を本屋さんで手に取って是非分かってほしいと希望しています。日本語句、日本語の留書きを読み進んでゆけば、英語を読まない方にも100%楽しんでいただけます。(エア国際連句協会 編集担当 谷地元瑛子)

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